放置厳禁!リチウムイオン電池の誤った廃棄が招く火災・爆発の危険性
スマートフォンやモバイル機器に使われているリチウムイオン電池は、便利な一方で、廃棄方法を誤ると火災や爆発、環境汚染などの重大なトラブルを引き起こす危険な側面を持っています。特に、ゴミ収集車や処理施設での事故原因の多くが、不燃ごみとして安易に捨てられた電池であることが報告されています。
「どうやって捨てればいいか分からない」「少しぐらいなら大丈夫だろう」と、依然として誤った方法で処分してしまう方が多いのが現状です。
今回の記事では、リチウムイオン電池を安全かつ合法的に処理するための適切な廃棄方法と、処理前に必ず行うべきデータ消去などの準備、そして絶対に避けるべき誤った廃棄方法を徹底解説します。
スマホのリチウムイオン電池は適切に廃棄するべき3つの理由

スマホのリチウムイオン電池は、次に紹介する理由から適切に廃棄するべきです。各理由について、詳しく解説します。
理由1:火災や爆発の危険性がある
リチウムイオン電池の内部には、可燃性の電解液を含まれています。電解液が外部に漏れると発火や爆発を引き起こす危険性があるため、適切な方法で廃棄するべきです。
理由2:環境汚染のリスクが高い
リチウムイオン電池には、コバルトやニッケルなどの環境に悪影響を与える物質が含まれています。不適切な方法で廃棄すると環境汚染の危険性があるため、適切な方法で廃棄しなければなりません。
理由3:リサイクル可能な貴重な金属を無駄にする
リチウムイオン電池に含まれているリチウムやコバルトなどの貴重な金属は、再利用が可能です。適切に回収すれば新しい製品に生まれ変わるので、資源の有効活用のために正しい方法で廃棄するべきです。
スマホのリチウムイオン電池の適切な廃棄方法5選

スマホのリチウムイオン電池は、次に紹介する5つの方法で適切に廃棄してください。各廃棄方法について、詳しく解説します。
廃棄方法1:回収を実施している家電量販店にスマホを持ち込む
ヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店では、リチウムイオン電池を適切に廃棄するための体制を整えています。
店舗にスマホを持ち込めば火災や環境汚染のリスクを最小限に抑えた状態で電池を廃棄してもらえるので、非常に簡単で手軽な廃棄方法です。
廃棄方法2:小型家電回収ボックスを活用する
小型家電回収ボックスで回収されたリチウムイオン電池は、環境省の「小型家電リサイクル法」に基づいて適切に廃棄されます。
市役所や図書館などに設置されており、予約不要で誰でも利用可能です。
廃棄方法3:キャリアショップで廃棄してもらう
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルのキャリアショップでは、不要なスマホを持ち込むとデータ消去も対応可能な状態で無料で回収してもらえます。
リチウムイオン電池を適切に廃棄してもらえるので、火災や爆発のリスクを抑えられます。
廃棄方法4:スマホ処分の専門業者を活用する
スマホ処分の専門業者を利用する方法は、リチウムイオン電池が膨張していたり破損していたりするスマホを安全に処分したい時に有効です。
専門業者はリチウムイオン電池の性質を熟知しているため、火災や爆発を防げる適切な手順で処分してもらえます。
廃棄方法5:買取に出してお得に処分する
まだ動作できたり軽度の破損で済んでいたりするスマホであれば、買取業者を利用するのもおすすめです。
画面や基板などの再利用可能な部品が正常であれば、満足できる査定額がつく可能性があります。
やってしまいがちな誤ったリチウムイオン電池の廃棄方法
リチウムイオン電池の廃棄時には、次に紹介する2つの誤った方法で廃棄してしまう方も多いです。誤った廃棄方法について、詳しく解説します。
不燃ごみとして何も処理せずに廃棄する
ゴミ収集車での圧縮や破砕の過程でリチウムイオン電池が破損した場合、電池の内部でショートが発生して発熱や爆発につながる恐れがあります。不燃ごみとして廃棄せずに、必ず適切な回収ルートを利用して廃棄してください。
自分でリチウムイオン電池を分解・破壊してから廃棄する
リチウムイオン電池は内部構造が複雑であり、力の加え方を間違えるだけで発火や爆発が発生します。適切に廃棄したい場合は、必ずキャリアショップやスマホ回収の専門業者などの専門の回収窓口を利用してください。
廃棄する以外ではナオセル買取で処分するのもおすすめ

スマホのリチウムイオン電池を廃棄する以外の選択肢として、スマホ買取業者のナオセル買取でお得に処分するのもおすすめです。
一般的な買取業者では値がつかないようなスマホでも、ナオセル買取では基板やICチップ、ディスプレイなどの再利用の観点から価値を見出して買取の対象にしています。
専用の梱包キットを使えば自宅から手軽に発送でき、買取申込みから査定、入金までの流れがシンプルで迅速なため、手間をかけずに時間を節約できます。
リチウムイオン電池は早めに適切な方法で廃棄することが大切
自分で分解してから廃棄したり、不燃ごみとして廃棄したりするなどの誤った方法でリチウムイオン電池を廃棄した場合、発火や爆発などのトラブルを招く危険性があります。
しかし、キャリアショップや小型家電回収ボックスなどを活用することで、火災・爆発・環境環境汚染のリスクを回避した状態で安全に廃棄できます。スマホのリチウムイオン電池は、データが漏洩しないように準備を整えたうえで必ず適切な方法で廃棄しましょう。















